2017年1月1日日曜日

幽霊について、メモ

祖母は震災以降、毎日かかさず睡眠薬を飲んで眠りにつく。
睡眠薬の副作用のせいか、眠りは浅く、物音に敏感になり、それが起きているのかいないのか曖昧な現実を生み出している。
最初は幻聴なのかと思ったが、祖母にとっては実際に聞こえ、見えている(ようだ)。

となりの家の物音が気になって、毎日怒っている。
一日中夜中もドンドンバンバン叩いている音がするそうだ。
その家のおばあさんが病気で寝たきりらしいけれど、他の家族が庭に入ってきたりすると言う。
夏の頃に訪れた時は物音が気にならなかったが、年末の大掃除に来たときは、日中しか聞いていないが、確かに何か叩く音はしている。
「庭」といっても山の傾斜面一帯で、その辺りの家は山のふもとに沿ってあり、どこの家も家から上がったところに畑や庭を置いている。
とくに柵があるわけでなく、その家の土地をを囲むように木々が植えられているだけで出入りはできる。

夏の頃は、よく「草刈りをしても雑草の種をまきにくるんだ」と。
最初は「となりの家の人が」と言い、最近は「寺の人が持ってくる」と。
その雑草が生えているところの人が捲きに来ている、と思っているようだった。

2016年5月21日
(母の日に肌着をあげたら)
寝ているときに「わらしが家の中に入ってくる」と言う。

寝でっとな、そこ開けで入ってくんだ。どっからが来て。
着るもんがねえんだろ、はだしでぺたぺた入ってくるんだ。
箪笥のとこにきて漁っでる。
これ(肌着)はしまっとがねえど。(と言って、包みの中にしまう)
「いやいや、出して、使ってよ」
なに、わらしが持っていぐっちゃ。
いっつも座敷で、がさごそしてるぅ。
だがら大事なものはみな、寝床に持っていぐんだっちゃ。
とられっからな。
ゆうこにもらったやづもどっかいった。
写真も隠しておがねえど。


この「わらし」の話は8月の盆に会ったときも話していた。


2016年12月30日
おれ、薬っこ飲んで寝るっちゃ。
たまに起きっど、ここ(茶の間)にじいさま、来てんだっちゃ。
顔は見えねえの。下だけな。
ここに立ってんだっちゃ。
そんで、ゆうこが車で来るんだ。
後ろにおばあさん乗せてんの。
おばあさんは寝でんだけど、起こすんだ。
玄関のとこまで来て、いなくなるんだ。

まだ、歩ってんだっちゃなぁ。
まだ行げねえんだっちゃ。

ゆうこはあけみの手を引いてんだっちゃ。
一緒だったからな。


おばあさんは、祖母の叔母か、父の母のことかはわからない。
祖母はよく「ゆうこ(私の母)」の夢を見て教えてくれる。
夢の話なのか母が生きているときの話だったのかわからないときもある。